「シックスクールを根絶させる為に」

今日、S市教育委員会と話をしに行きます。
内容は、夏休み「大規模改修予定の市立S小学校」
の改修前の建材チェックの為のスケジュール確認です。

実は、S小学校は、2月の時点で、国費で何らかのシックハウス対策費が出るのを知りながら「どのような対策がそれに見合うか分からない」ということで、特に対策無く入札まで終わっていました。

そこで、私が行政と市議会に働きかけて、市長とも懇談し、教育委員会が我々の会に建材のチェックを依頼した後に着工する予定になりました。

各地でシックスクールがなくならないのは、教育委員会の信じる「専門家」が専門家にふさわしい十分な客観性や経験に富んだ知識や倫理観に裏打ちされていないことになります。

一般的なシックスクールのパターンは以下の通りです。
発注する際設計事務所やゼネコンに「我々はシックスクールの建物のことはよくわから無いから、よろしくお願いします。」と頼み。「「大手の設計事務所で、日本を代表するゼネコンだから大丈夫」」と信じ込む

しかし、シックスクールが起きる(設計事務所やゼネコンで我々のように第三者ー中立的な立場の医師、化学者、建材、建築技術者ーが入って安全性に関するデータベースを作っているところはありません=すなはち起こるべきして起きています。)

そこまででは大変な騒ぎにはならないのですが、
設計会社やゼネコンの「「揮発性だから直ぐになくなる」」
という発言を信じて子供たちが救急車で運ばれたり、病人が出る。

その後=人任せの教育委員会、学校管理責任者=が処分される。

また、一部の学校では設計会社やゼネコンに訴訟を検討しているという話も聞きます。


このように、教育委員会の無関心、人任せと、設計事務所、ゼネコンの無責任の協奏曲がシックスクールともいえます。

これは今の日本社会の病んでいる縮図ともいえます。

教育委員会が、「子供たちの生命を守る」という立場から真剣にシックハウスに関する勉強をし、「何を、誰を信じるべきか」
また、いい加減な人任せがどのように子供たちだけでなく自分たちに跳ね返ってくるか考える必要があります。


また、国を代表する設計会社やゼネコンも、社会的責任を果たす時期に来ています。